6月17日の夕刊フジに、有本香氏の『誰が対中非難決議を潰したか』という記事が掲載されました。
この記事は、端的に重要な内幕が書かれた記事でした。
その同じ日の虎ノ門ニュース(木曜日は有本氏がレギュラー)を後から見たのですが、対中非難決議の今までの流れから、先送りになったところまで詳細に、有本氏によって解説されていました。
・日本では自民党中心のウイグル議連は存在していたが、色んな事情で活動休止していた。
・昨年、米国トランプ氏がウイグル人権法を発行。それを受け、ウイグル議連の活動の再開を有本氏らが依頼。しかし、ウイグル議連会長の古屋圭司議員には、意気込みが感じられなかった。
・ウイグル議連、11月から活動再開。
・決議にはすべての会派の了承が必要なので、議連を超党派にするよう依頼したが、議連は乗り気ではなかった。
・下村政調会長のチベット議連が、超党派になり、その後ウイグル議連も超党派になった。
・3月決議案の文案作成しているときに、ミャンマーにずっと取り組んでいる立憲民主党の中川議員の関連で、非難決議案の文案にミャンマーという言葉が追加された。
・公明党への配慮だという理由で、中国という言葉が、決議案の文案から抜かれた。
・4月に公明党、高木国対委員長により、菅総理の日米首脳会談前の決議をやめるように依頼があり。どうやら、高木氏というより山口代表の意思だったらしい。
・(南モンゴルの議連でのVTR) 高市議員から、ミャンマーという言葉が決議案に入り、非常に意義が薄まるという懸念が述べられた。それに対して古谷議員が不愉快そうに『まとめるの大変なんだから!』とのコメント。
・自民・公明の両党の幹事長・国対委員長の会合で、非難決議案が了承される。
・決議案が、野党からも了承される。
・再度なぜか与党の責任者の会議にかけることになる。
・公明党が止めたと言われているが、了承はしていないが止めてはいない。止めたのは自民党。
・下村政調会長の説明に、対中非難決議に二階幹事長がサインしかけた。そこで、とめたのは林幹事長代理。
・林幹事長代理は、二階幹事長が訪中する際に一緒に行っていて、二階氏の最側近。影の幹事長とも言われている。
・『自民党の番頭 林幹雄の凄腕』(大下英治著)という本が出ている。資料にはなるが、読んで楽しい本でない。
・公明党の山口氏と自民党の二階氏の中国とのつながりについて。全然中国からの対応が違う。自民党の二階氏の方がはるかに格上。『自民党の番頭 林幹雄の凄腕』にも記載あり。
(6/17『虎ノ門ニュース』より)
【対中非難決議】
— ピーチ太郎2nd (@PeachTjapan2) 2021年6月17日
有本香「巷では『公明党が止めた』と言われているが、事実ではない。公明党もOKしていないが、自民党もそう。関係議連のTOPが説得して周り、説明を聞いて二階幹事長がサインを仕掛けたが、それを直前で止めたのが【林幹雄(はやし もとお)】幹事長代理」
千葉県10区💢💢💢 pic.twitter.com/HjAOfa1Gr7
6月17日の虎ノ門ニュースや夕刊フジのコラムに対してだと思われますが、すぐに自民党幹事長室から文書が届いたそうです。
有本氏「人権侵害への非難にはやたら時間がかかるのに、私への対応は随分迅速だ(笑)。来週以降、幹事長室にボールを返すが、その内容は当然、公開していく」
今日の夕刊フジの記事がさっそく転載されました。
— 有本 香 Kaori Arimoto (@arimoto_kaori) 2021年6月19日
■有本香氏コラムに反応続々…自民党幹事長室から文面も
「人権侵害への非難にはやたら時間がかかるのに、私への対応は随分迅速だ(笑)。来週以降、幹事長室にボールを返すが、その内容は当然、公開していく」https://t.co/iPLaq50giY @zakdesk
虎ノ門ニュース(2021/6/17(木) 日本だけなぜ対中非難決議ができないか?)
https://youtu.be/O-5abVBkBDI?t=4329
ちなみに有本氏は、自民党のある超有力者から国会議員になるように勧められたことがあるそうです。きっぱり辞退されたそうですが。
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