百田尚樹氏が、自身のYouTubeチャンネルで松本人志事件について取り上げました。
百田氏がこの事件をどのように見ているのか興味があったので動画を見てみましたが、動画では自分が気になっているところが解説されていて非常に見ごたえがありました。
気まぐれライブ「松本人志事件について語る！『週刊文春』の記事の信憑性はどえくらいか？」 - YouTube
百田氏の解説は、松本さんが記事の内容のことを実際にやったかどうかは不明ということが前提での解説でした。
個人的に記事の内容の真偽は第三者がわかるものでもないと思っていて、ちょうどこういう解説を見たいと思っていました。
・吉本興業は法的措置を検討しているようであるが、注目すべきは今後の吉本興業側の出方。
・記事が出る前に、文春は松本さんに既に取材に行っている。吉本興業側には出版差し止め請求などの対応が考えられるが、そういう対応はとられていない。
・文春側からすると、文春の記事により松本さんが番組やCMを降板して、もし訴訟となって文春側が負けた場合、億を超える賠償金の支払いのリスクがある。(今回の号だけが多少売れ行きがよかったとしても、得られる利益よりも賠償金の方が多くなることは十分に考えらそうです)
・文春は、吉本興業の中でも大黒柱であるこんな大物を記事にするので、訴訟リスクを踏まえ、入念に取材しているはず。そして弁護士などとも相談しているはず。(以前、百田氏は「橋下徹の研究」という本を出版する前に、訴訟に備えて弁護士と相談したことを話していました)
・今回の記事が掲載されたのは、年末年始の合併号。週刊文春は通常なら1週間しか本屋などに並ばないが今回は合併号なので2週間本屋に並ぶ。そこに文春側の意思が感じられる。(週刊文春のXアカウントではこの件に関する投稿が何度かされていていますが、これも2週間続くかもしれません)
・吉本側が訴訟を起こして、もし吉本側が負けた場合、記事の内容について真実相当性が認められて、司法のお墨付きが与えられることになる。
優秀なジャーナリストは、持ってる手札をいきなり全部は切らないと聞いたことがあります。
以前文春の記事に対して、自民党の議員が早々に事実でないので法的措置を検討すると言ったところ、続報が出て記事は事実だったということがありました。
文春も準備して、相当な覚悟でやってきているはずなので、吉本興業側もなかなか動けないかもしれません。
ところで、自分の最も興味のある点については、百田氏の動画では解説がありませんでした。一番興味のあるのは、なぜ8年前のことが今になって報道されているかという点です。
国民的に有名な松本さんの記事により、世間を騒がせている裏金騒動から少しでも目をそらせるために・・・、というのはちょっと考えすぎでしょうか。
ちなみに、百田氏は日本保守党の代表であるために、三十数年間、構成作家として携わってきた番組『探偵！ナイトスクープ』を辞めました。『探偵！ナイトスクープ』の現在の局長は、松本さんです。
百田氏が、松本さんのこのような文春砲の影響を直接受けないような立場になっているのは、何かのめぐりあわせのようなものを感じます。
まったく個人的な見解ですが、百田氏のガン宣告の件も、今後何かしらいい方向に向かうためのものなのではないかと思っています。
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