本日7月27日に発売の週刊文春に、『木原事件』の第4弾が掲載されました。
『木原事件』という表現についてですが、発端となる事件は、木原氏の妻の元夫の不審死事件ですが、週刊文春は第1弾から、木原氏の捜査への圧力というところをポイントとして書いているので、このような表現になっていると思います。
ちなみに、第1弾の記事はこのような文章で終わっていました。
影の総理と言われるほどの権力を有する木原氏が、その力を自覚し、X子さんに捜査が及ばないように「妻」の地位に留めている―もしこれが事実なら、”法の下の不平等”との謗りは免れまい。
また、第2弾の記事はこのような終わり方でした。
前述の森山選対委員長は懇談の場で、こう語気を強めたという。「警察権の行使について『政治家に配慮した』なんて言われたら、大変なことになるよ」
事実無根と言い募るほど、国民からの視線は厳しくなる一方だ。
文春の記事について、木原氏側は事実無根と言っていました。
しかし、今回の第4弾では、文春の記事を裏付ける証言を、なんと木原氏の妻の取り調べにもあたった元警部補の佐藤氏が実名で告発を行っています。
これによって、今までの文春の記事の信憑性がかなり増したように思えます。
元刑事が証言するに至った理由は、文春オンラインで少しだけ公開されている記事でも読むことができます。
昨年、警視庁を退職した佐藤氏。取材に応じる契機となったのは、7月13日の露木康浩警察庁長官の定例会見での発言だった。小誌がこれまで報じてきた、安田種雄さん(享年28)の不審死について、露木氏は「証拠上、事件性が認められないと警視庁が明らかにしている」と述べた。だが、佐藤氏はこう憤るのだ。
「警察庁長官のコメントは頭にきた。何が『事件性はない』だ。あの発言は真面目に仕事してきた俺たちを馬鹿にしてるよな。当時から我々はホシを挙げるために全力で捜査に当たってきた。ところが、志半ばで中断させられたんだよ」
元警部補は、最近の露木康浩警察庁長官の発言内容が、事実と異なっていることに憤って、実名で証言することになったそうです。
この文春の記事の早刷りを、週刊文春発売の前日に入手した百田氏が今回の記事に興奮して、動画を上げていました。
この動画では、発売前ということで全ては説明されていませんが、百田氏の熱を帯びた勢いのある解説が非常におもしろいです。一見の価値があると思います。
本日は、第4弾の記事で登場したZ氏について考察しています。
木原氏の妻の元夫の遺族の記者会見によって、一部メディアが取り上げるようになりました。
今回の記事で更にメディアに取り上げられるようになるかもしれません。
そして更に、7月28日には、文春により、実名告白した元警部補・佐藤誠氏の記者会見が開かれるとのことです。
文春砲の第4弾は、これまでの記事の謎解きのようにもなっていて非常に興味深かったです。映画を見ているかのような感覚でのめり込んで読みました。うまく書かれていると思いました。ネットでも文春の一連の記事に感心するコメントが見られます。
しかし、今回の記事の最後のあたりに、あらためて書かれていました。
小誌取材班の問題意識は、当初から一貫していた。「自身の政治権力を熟知し、それを私的に利用する木原氏は、国のかじ取りを任せるにふさわしいのか」ー。
文春は、元の不審死事件についての詳細を書きながらも、やはり問題意識は、木原氏が政治権力を私的に利用したかどうかにあるということです。
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