以前、山口敬之氏の【橋下徹研究②】について触れましたが、山口氏は、橋下氏と上海電力について最近までに新たな記事を出され、合計5つの記事となっています。最近の記事も興味深い内容でした。
【橋下徹研究③】では、中国系企業のリスクについて書かれていました。これは重要なポイントだと思いました。
中国には2010年に成立した国防動員法という法律がある。
(中略) 国防動員法は中国国外に住む中国人や中国企業にも適用される。
ということは、中国企業に発電事業を任せていたら、中国政府が「有事」と決めるだけで、日本社会を混乱させダメージを与える目的で、発電を止めたり、異常な電流を流して送電網を壊滅させるなど、破壊工作をする可能性が否定できない。
そして山口氏は、このように指摘しています。
規制する法律がないからといって、市民に何の説明もないまま中国企業に発電を任せた橋下市長のやり方は、極めて不適切・不誠実だ。
【橋下徹研究④】では、山口氏が咲洲メガソーラーや伸和工業などを現地取材した様子が書かれています。
咲洲メガソーラーへは、メガソーラーを手掛ける人物も同行しています。その人によると「これはまともな太陽光発電現場とはいえませんね」とのことです。記事では、どのようにだめか、写真入りで細かく説明されています。
上海電力のソーラー事業は大阪だけにとどまりません。
橋下徹氏と関係の深い大阪。その大阪に本社を置く伸和工業が、兵庫県三田市のメガソーラーへの上海電力参入にも手を貸していたのでる。
「合同会社咲洲メガソーラー大阪ひかりの泉プロジェクト」
「合同会社SJソーラー三田」合同会社を作って公共発電に参入するという、「橋下スキーム」の咲洲での成功に味を占めた上海電力が、三田でもまったく同じ形で参入した。合同会社の立ち上げには同じ伸和工業を使ったということなのだろう。
そこで、伸和工業が登記している合同会社を調べてみたところ異常な事態が判明した。少なくとも13のメガソーラー関連の謎の合同会社を自社内で登記していた。
山口氏が、合同会社の大半が登記されている伸和工業の泉佐野営業所を訪問したところ、人の気配がなく、周辺の住民に聞いても、「人が出入りしている所は何年も見ていない」と言われています。
ちなみに、伸和工業のサイトを見てみると、「太陽光発電事業の実績・計画予定地」として、18ヶ所が記載されています。
【橋下徹研究⑤】では、中国の一帯一路構想と上海電力について書かれています。
中国政府の一帯一路に関するウェブサイトによると、上海電力の日本進出は、中国政府による一帯一路構想の一環として始まり、いまでは一帯一路のエネルギー分野の中核事業にしっかりと組み込まれていそうです。
質の高い海外市場を開拓するために、日本は常に世界の主要な太陽光発電マーケットの一つです。
大阪南港プロジェクト(咲洲メガソーラー)は国家電力上海電力日本会社が、日本で開発、投資、建設した初の太陽光発電プロジェクトです。
このプロジェクトの完成は、中国国内の太陽光部品設備の輸出に連動し、これによって中国投資協会より“2016-2017年度国家優質投資プロジェクト賞”を受賞しました。
兵庫県三田での太陽光発電所は、大阪南港プロジェクトに続き、上海電力日本会社が商業運行する2つ目の太陽光発電プロジェクトであり、初の全体自主建設の発電プロジェクトです。
一帯一路については、世界のいろんな国で問題になっているようですが、安倍氏や麻生氏はそのあたりきちんと認識してたことも書かれていました。
百田氏と有本氏のYouTubeライブによると、橋下氏と上海電力の不自然な動きについて、8年前に有本氏はテレビの番組で取り上げていたそうです。
有本氏が、当時の台本も見つつ、上海電力の参入の流れなどを説明しています。
有本氏は咲洲ソーラー事業の流れ自体は違法ではないということはコメントしていました。(会社法で規定されている「合同会社」が、悪用されることがあるようです)
有本氏は、この件についてあらためて深堀するようなので、今後に期待したいところです。
今のところ、橋下氏は、上海電力の件について全然説明していないようです。
橋下(当時)大阪市長の頃の大阪で、山口氏がいうところの「ステルス参入」によって上海電力は日本で初めてのソーラー事業を開始しました。中国では、上海電力はこのプロジェクトで表彰もされています。
この咲洲ソーラーのあと、上海電力は兵庫県三田や他の場所にどんどん事業を、一帯一路構想の一環として展開しています。
ということは、橋下氏がもし上海電力の日本初の咲洲ソーラー事業の立ち上げに深く関わっているとすると、上海電力、一帯一路構想への貢献度はかなり大きいのでは、と思う人はいるでしょう。
橋下氏はこの件について説明した方がよいのではないでしょうか。
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