高橋洋一氏が、自身の高橋洋一チャンネルで上海電力について解説していました。
タイトルが「上海電力の問題を真面目に解説したら拍子抜け。今のところ何もない」となっているように、咲洲メガソーラーの件は、大した案件でもないし、あまり問題ないということでした。
維新の顧問はしていたが、この件は自分の担当とは違っていたので関わってない、という前置きからこの動画は始まってます。
この動画では、微妙な説明がいくつかとあったように思います。
例えば、高橋氏は、入札要件について、反社が入らなければよいくらいのもので、設立すぐの会社は納税証明書がなくてもよいくらいの説明でした。
しかし、今回の上海電力問題の入札の要件は、参加者全員が納税証明書が必要ということです。前田市議によって指摘されています。それを日光エナジーは提出していません。木下市議の質問主意書(第二弾)では、それに代わるものが提出されたかどうかも質問されています。
上海電力関係。H24.11入札について港湾局から当時の入札実施要領など提出あり。「入札参加資格」として暴排条例、納税証明書での滞納無しなどが参加要件として記載。入札参加者の納税証明書の提出状況など調査したところ落札した連合体のうち日光エナジーは納税証明書の提出なしとの回答。追加調査中。 pic.twitter.com/zgQNB7XJiZ
— 前田 和彦 大阪市会議員(北区) (@kazuhikomaeda) 2022年5月18日
高橋氏の動画はたまに見ていて、何度かのこのブログでも紹介したことがあります。その上での今回の解説動画の感想です。
この動画では高橋氏にあまり普段ほど余裕が感じられないように見えました。普段は自信たっぷりに話しているのに、この動画では何か見ているのかたまに視線を下にやっていたりもしました。
動画としては、さすがに説得力はありそうにも感じましたので、これで納得する人はいるかもしれません。しかし、事実に対して微妙な言い回しをしていたり、全体としてかなり違和感のある動画に感じました。
ところで、百田氏の情報によると、高橋氏の会社は維新から年間2640万円の顧問料をもらっていたそうです。それが5年間あったそうです。
松井市長と吉村知事が咲洲の件は副市長案件だと言い出した途端に、髙橋洋一さんもあれはは大騒ぎするような案件ではないと言い出した。入札期間の短さも契約違反の事業遅延もよくあることだ、と。
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) 2022年6月3日
髙橋さんの会社が、維新から年間2640万円の顧問料を貰ってないなら、素直に聞けたんやけどなあ…
百田チャンネル 気まぐれライブで、2640万円を5年間もらっていたという話が出ていました。
気まぐれライブ「○○電力問題に髙橋洋一さんが参戦。違法性はないと力説!」 - YouTube
高橋氏の会社というのは、政策工房というものです。代表取締役会長が、高橋氏です。政策工房のサイトを見ると、メンバーは高橋氏を含め3人だけのようです。
「赤旗新聞」にて、政策工房について報じられたことがあったそうです。赤旗によると、政策工房は維新から5年間で1億5000万円超の巨額委託料をもらっていました。
高橋氏が代表を務める会社が、5年間で1億5千万円もの報酬を得ていたとすると、維新とは利害関係者と言ってよいのではないでしょうか。
高橋氏が、咲洲の上海電力問題を大したことないように解説していることと、維新から巨額な報酬をもらっていたのは、無関係なんでしょうか。
橋下氏、高橋氏のように咲洲の上海電力問題についてしょぼい案件だという人もいます。しかし一方で、上海電力も参加していたソーラー発電の起工式では、日本の元首相二人が祝電を送っています。そして、中国側では中国共産党が一帯一路のプロジェクトとしてこのソーラー発電事業を表彰したりしています。
これはしょぼい案件なんでしょうか?
しょぼい案件というが、咲洲での上海電力の起工式には、小泉純一郎と細川護煕の元首相が祝電を送っている。
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) 2022年6月2日
それに中国共産党がこのプロジェクトを表彰している。
全然しょぼい案件ではない。
実は起工式の時点で、上海電力は大阪市に届出をしていない。2人の元首相はどうして知ったのか。 https://t.co/2yZo4MQX7s
高橋氏のこの動画は30万回以上の再生されていて、コメントも多く入っていますが、納得できないというコメントが多いようです。
この動画によって、高橋氏は何か失ったものがあるかもしれません。
(2022/6/11 追記)
高橋氏の政策工房の、維新からの業務委託料は、たしかに1億5千万円。
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