大阪府が、万博に子供たちを無料で招待することについて、5月末までの期限で府内の学校に希望調査を行いました。
吉村知事が6月3日、学校から約9割の回答があり、約7割が「来場を希望」、約2割が「未定・検討中」だったと明らかにしました。
【子供たちの万博無料招待】「本当に横暴」 学校現場からは不満の声 大阪府の学校の約7割が来場を希望〈カンテレNEWS〉 - YouTube
吉村知事の説明を見ると、「来場を希望しない」という回答は少なかったような印象を受けますが・・・
実はこの学校に向けて実施されたアンケートで、「学校単位での訪問を希望するか」という設問に対して、「来場を希望」と「未定・検討中」という選択肢しかなく、「希望しない」という選択肢は存在しませんでした。
しかも、「未定・検討中」という回答をした場合には、『意向調査時点で「未定・検討中」を選択されている場合、個別事務局よりご連絡いたします。』と書かれています。
万博に参加するのは自由だそうですが、このようなアンケートが送られてきたら、万博参加は半ば強制のように感じるのではないでしょうか。
「参加しない」という選択肢はなく、「未定・検討中」と答えたら連絡する、と書かれていたら、万博への参加の圧力を感じると思います。
京都府でも、万博に府内の小・中・高校生と支援学校の生徒らを無料招待することにしています。
しかし、万博会場で、地中で発生したメタンガスに引火して爆発する事故が発生したのを受け、5月に教職員組合は知事らに対して、安全が確認されるまでは招待事業を見送ることなどを求めています。
【万博】校長から「行きたくない」の声が相次ぐ自治体も…『子ども無料招待』に懸念の声 爆発事故・引率の困難さ・バス確保など課題(2024年5月24日) - YouTube
学校の無料招待について、さすが維新らしい強引な進め方だなと思ってしまいます。無料としてでも学生たちを集めたいということなのでしょう。
チケットの売り上げは、目標の2割程度だということですので。
【万博】紙チケットも販売へ 予約なしの入場も検討 売り上げ伸び悩み受け予約必須の電子チケット方針を"転換" - YouTube
ちなみに、学校が無料招待を受ける場合、訪問日時は指定しないといけないものの、行きたいパビリオンは自分たちでは選べないそうです。
移動手段は、そこそこ混雑する公共交通機関を利用しないといけないかもしれず、子どもたちがお弁当を食べる場所も未定だそうです。
もし自分の子供の遠足の行先が万博に決まってしまったとしたら、当日休ませるかなというのを一番最初に考えました。
もし何か起こってしまった場合、ガス爆発の対応を見ていると、運営側がきちんと責任をとるというのは、期待できなさそうに思えますので。
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