7月31日に、拉致問題を担当する内閣官房参与の石川正一郎、福本茂伸両氏が退職しました。林官房長官は記者会見で「本人から辞任の申し出があった」と説明しています。
石破首相は東京と平壌に相互の連絡事務所を開設する構想を持っていて、家族会が強く批判し撤回を求めています。
政府は31日、内閣官房参与の石川正一郎、福本茂伸両氏が同日付で退職したと発表した。両氏は北朝鮮による日本人拉致被害者の帰国実現に向けた戦略策定や被害者家族の支援、家族会との折衝役を担当する拉致問題対策本部の事務局長経験者で、福本氏は今年4月に参与に就任したばかりだった。
拉致問題を巡っては、東京と平壌に相互の連絡事務所を開設する石破茂首相の構想に対し、家族会が強く批判し撤回を求めていた。
林芳正官房長官は同日の記者会見で「両氏は拉致問題分野で、首相に情報提供や助言を行うなど尽力していたが、本人から辞任の申し出があった」と説明した。
拉致問題、対策本部事務局長経験者の内閣参与2人が退職 林氏「本人から辞任の申し出」 - 産経ニュース
石破首相は、拉致被害者全員奪還よりも北朝鮮とのつながりを強めたいと考えているようで、家族会は連絡事務所開設の構想に大反対しています。
もしかすると辞任した二人の内閣参与は家族会側と同じ意見だったために、同時に辞任するに至ったということだったのでしょうか。
この内閣官房参与の二人が辞任した件について、保守党の百田代表が初登院した8月1日に質問主意書を提出しました。

その質問主意書に対して、答弁書が出ました。
政府は経緯について「個別の人事に関する事柄であり、お答えすることは差し控えたい」とする答弁書を閣議決定しまています。
政府は15日、内閣官房参与の石川正一郎、福本茂伸両氏が退職した経緯について「個別の人事に関する事柄であり、お答えすることは差し控えたい」とする答弁書を閣議決定した。両氏は北朝鮮による日本人拉致問題を担当していたが、本人の申し出により7月31日付で辞任していた。
日本保守党の百田尚樹代表が質問主意書で「拉致問題を担当する内閣官房参与2人が同時に辞任を申し出たことは異例の事態」と指摘した上で、「一刻も早い解決を望む国民からすれば、両氏の辞任が今後の政府の取り組みにいかに影響するか大いに懸念する」と訴え、辞任を申し出るに至る経緯の説明を求めていた。
両氏は拉致問題対策本部事務局長を経て、石川氏は令和5年4月、福本氏は今年4月に内閣官房参与に就任していた。
拉致担当の内閣参与2人の同時辞任 保守党・百田代表「異例」も政府は経緯「控えたい」 - 産経ニュース
公開されている答弁書を見ると、「お尋ねについては、個別の人事に関する事柄であり、お答えすることは差し控えたい。」という一文だけ書かれています。
あさ8(R7 08/19)でもこの件が取り上げられていましたが、これくらいの内容しか返ってこないということは想定内だったそうです。
有本氏がXにも投稿していましたが、「百田代表は打ち返し質問を用意しています。」とのことです。
この回答は想定内。百田代表は打ち返し質問を用意しています。@Hoshuto_hyakuta https://t.co/kKOtU2nlZK
— 有本 香 Kaori Arimoto (@arimoto_kaori) 2025年8月17日
百田代表が、国交大臣がずっと公明党から出ていることについても質問主意書を出していました。こちらも、「適材適所の考え方から行っているものです」という内容しか返ってきていませんでした。
質問主意書は国会開催中でないと提出できないようなので、来月以降になると思いますが、拉致問題関連の件も国交大臣任命の件もどんどん追及していっていただきたいなと思います。
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