27日投開票の衆院選で政治団体・日本保守党が3議席を獲得し、得票率で政党要件を満たしました。それについての記者化会見の中で、代表である百田氏は政治に新規参入する障壁の高さに対する憤りを述べました。
百田氏は「もう足枷、手枷を課せられている。これは例えば100メートル走において『お前たちは新規参入だから5メートル後ろから走れ』『鉄アレイをつけて走れ』という形で勝負させられているようなものだ。これはもう憲法違反ではないかと私は思う。」と述べています。
27日投開票の衆院選で政治団体・日本保守党が3議席を獲得した。代表を務めるベストセラー作家の百田尚樹代表(68)は29日の会見で、選挙を振り返りつつも政治に新規参入する障壁の高さに対する憤りを述べた。
「本当にムカついている。既存の政党から立候補する場合とそれ以外から立候補する場合ではこれほど“差”があるのか。これは既存政党の支持者が多い少ないという問題ではなくそれ以前に、もう足枷、手枷を課せられている。これは例えば100メートル走において『お前たちは新規参入だから5メートル後ろから走れ』『鉄アレイをつけて走れ』という形で勝負させられているようなものだ。これはもう憲法違反ではないかと私は思う。こういうハンディキャップを背負わせるような法案が、いつ、どこで通ったのか」
新規参入の政治団体のハンディキャップは色々あります。
・小選挙区と比例ブロックで、重複立候補できない。
・ビラやポスターの枚数が少ない。
・比例ブロックでは定数の5分の1の人数の候補者を立てないと、比例ブロックでの投票先の政党として認めてもらえず、供託金が600万円×人数もかかる。一方、既存の政党の場合は、1人だけの候補者でも認められる。
会見では、制度上のハンディキャップにより、新規の政治団体が何億とお金がかかるので現実的には難しいということを百田代表が説明しています。
今回の会見では触れられませんでしたが、そもそも政治団体は寄附を受ける場合も制限があります。
国政政党は、個人から2000万円を寄附を受けることができます。しかし、政治団体は個人から150万円しか寄附を受けることができません。
更に、国政政党は、会社や団体から寄付を受けられます。しかし、政治団体は会社や団体から寄附を受けることができません。
これでは、選挙の資金を集めるのも至難の業です。
新規参入のハードルは極めて高く、新しい政治団体が選挙で戦っていくというのはほぼ無理でしょう。
このような新規参入の政治団体の障壁は、国会議員の家業化とともに、国の発展を阻害しているのではないかと思います。
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