憲法フォーラムなどで、櫻井よしこ氏の講演などは最近聞いて、本を読んでみたいなと思っていたところ、最近『赤い日本』が発売になったので、購入して読み始めた。
まだ1章しか読んでいませんが、読みやすく色々な情報が書かれていて勉強になります。
本の内容は、櫻井氏のインターネット番組『言論テレビ』の対談がもとになっている対談集です。
目次
はじめに-国家ではない日本 櫻井よしこ
第1章 メディアの中国汚染
花田紀凱×石橋文登×田北真樹子×櫻井よしこ
第2章 「九条二項」の呪縛
佐藤正久×織田邦男×矢板明夫×櫻井よしこ
第3章 「独裁中国」から逃げている
楊海英×矢板明夫×櫻井よしこ
第4章 敵基地攻撃と学術会議
小野寺五典×高橋杉雄×櫻井よしこ
第5章 有事に動けない国
佐藤正久×松本尚×櫻井よしこ
第6章 天安門事件の教訓
田久保忠衛×櫻井よしこ
憲法前文が明記したように、日本政府には国民の生存、即ち命を守ることについての責任は負わされていない。(中略) 事実上、政府に国民の安全と命を守る責務が認められておらず、国民には国のため、公のため、社会のために責任と義務を果たすことが求められていないとは何を意味するのか。日本は国家ではなくなっているということではないか。国民も政府もバラバラなのである。
「はじめに」を読んでいて、日本の憲法では(他の国の憲法にはある)非常事態条項が無いために、政府は強制力のある措置をとれないことを思いだしました。
当初からずっと外国からCOVID-19が入り続けて、変異種まで入り続けています。「ザル入国」とも言われていますが、きっちり水際で止められず、最終的に国民が非常事態宣言などの形でずっとそのしわ寄せを受けています。
第1章では、メディアの中国汚染ということで、メディアについて取り上げられています。
石橋「共同通信は世論誘導に最も使いやすいメディアなのです。」
共同通信の影響力などについて多く書かれていました。簡単にまとめるとこういうことのようです。
・共同通信は地方紙に記事を提供している。地方紙はその地方での占有率が高い。
・共同通信は翻訳して海外にも発信する。
・朝日、読売が共同通信の記事を参考にする。
・共同新聞の系列の会社が、中国の新華社、韓国の聯合ニュースなどと提携している。
・共同通信の記事は偏っていたり、フェイクだったりする。
朝日については、今さらという感じで、この章ではあまり枚数は割かれていませんでした。
毎日新聞は、購読すると一緒についてくる『CHINA WATCH』について話があがっていました。この『CHINA WATCH』は中国礼賛記事の載った英字新聞です。
個人的には、これについては以前、イギリスのガーディアン紙が、日本の毎日新聞が中国のプロパガンダ新聞だと書いたというのを見たことがありました。
そして、NHKです。
櫻井「NHKこそ、根深い親中派メディアです。」
以前、NHK局内にCCTV(中国国営テレビ)があったのを聞いたことがありましたが、これについて最近の情報がありました。「叩かれて、いまは一応、形だけCCTVが外に出ているけれども、実態は同じ」状態だそうです。
NHKが「傾中」し出したのは、40年ほど前の『シルクロード』という番組の頃で、NHKは特別な取材機会や情報をもらい、親中な番組を作り、高価な放送機材を寄付してきたそうです。
そのNHKに対しては、与野党ともあまり敵に回したくないらしく、NHKはなかなか改革されないとのことです。
1章まで読んだだけですが、かなり興味深い(ある意味怖い)内容が書かれていました。
読み始める前の期待値よりもよい内容でしたので、残りの部分も期待して読んでみたいと思います。
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