米国マサチューセッツ州で、囚人が臓器を寄付することにより刑期短縮を認める法案が提出されました。
その法案が議会で激しい反対にあっているとのことです。専門家によると、臓器の販売や譲渡を禁じている連邦法と矛盾が生じる可能性もあるそうです。
A proposed law in the U.S. state of Massachusetts would permit prisoners to donate their organs to shorten their prison terms.
The proposal faces intense opposition in the Massachusetts legislature. Experts also say the measure could conflict with a federal law that bans the sale or transfer of human organs for “valuable consideration.”
記事では、刑務所が臓器提供者の健康を管理できるのかということも指摘されています。
骨髄や臓器を提供した場合、60日から1年の減刑を受けられるようになるそうです。
The program would permit prisoners to receive a reduction in their sentence of between 60 days to a year if they have donated bone marrow or organs.
この法案、立場によって全然見解が違うでしょうから、議論が起こるのは当然かなと思います。
臓器提供を待っている患者は、臓器が手に入らないと死に至るそうですので、臓器が提供される機会が増えることは歓迎ではないでしょうか。
一方、多くの犯罪被害者やその家族は、たとえ60日であろうと犯罪者の刑期が短くなるのは抵抗がありそうだと思われます。
色々な観点があり、意見の分かれる難しい法案のような気がします。
ちなみに、こちらの日本語の記事によると、この法案が可決される見込みは低いそうです。
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