日本郵船が運航する貨物船が19日に、イエメンの親イラン武装組織フーシ派に拿捕されました。
日本郵船が運航する貨物船が１９日、紅海でイエメンの親イラン武装組織フーシ派に拿捕（だほ）された。フーシ派はイスラエルの船だと主張。日本政府は早期の解放を働きかけている。
中東の専門家である飯山陽氏が、この事件に関してYouTubeの動画『【ウソつき岸田！】日本郵船拿捕事件、岸田政権のウソを暴くよ！』で解説しています。
この動画の情報量は多いですが、かいつまんで言うとこのようなことだと思います。
・松野官房長官と上川外相がほぼ同じコメントを出していて、官僚の言いなりと思われる。そこでは拿捕という「行為」を非難しているが、「主体」であるフーシ派を非難していない。
・なぜなら、日本にとってイランは伝統的な友好国という立場なので、イランの手下であるフーシ派を非難しない。
・フーシ派が、船舶にイスラエル人が関わっている場合、攻撃するので関係ないものは近寄らないよう警告を出している。拿捕された日本郵船の船のオーナーにイスラエル人が含まれている。
・フーシ派はイランの手下。ハマスもイランの手下。だから、フーシ派がイスラエル人に関わる船舶を攻撃している。
・日本政府が発信している独自の取り組み(⽶国等による「海洋安全保障イニシアティブ」の下に設置された「国際海洋安全保障構成体」には参加せず、我が国独⾃の取組を⾏う) について。
・実際には、日本船がイラン付近でドローン攻撃で船員が2名死亡したり、安倍元総理がイランを訪問中に日本の船が発砲されたりしていて、安全が確保されていない。そういう事件が、全然政府のサイトに書かれていない。
日本郵船の船を襲撃して乗っ取ったフーシ派の所業が完全にテロリストのそれなので、よく見てほしい。なおこれはフーシ派自身がドヤ顔でオレたちスゲー！と公開している写真である。フーシ派はイラン子飼いのテロ組織だ。日本政府が「イランは日本の伝統的友好国」と言い続けた結果がこれ。
日本郵船の船を襲撃して乗っ取ったフーシ派の所業が完全にテロリストのそれなので、よく見てほしい。なおこれはフーシ派自身がドヤ顔でオレたちスゲー！と公開している写真である。フーシ派はイラン子飼いのテロ組織だ。日本政府が「イランは日本の伝統的友好国」と言い続けた結果がこれ。 pic.twitter.com/r6wKrX9teC
— 飯山陽 Dr. Akari IIYAMA新作『愚か者！』重版決定！ありがとうございます！ (@IiyamaAkari) 2023年11月21日
ちなみに、飯山氏の下記の記事によると、ハマスはテロ組織であり、パレスチナ人の正当な代表ではなく、パレスチナ人はハマスに人間の盾にされている被害者とのことです。
「宣伝としてのテロ」ハマスの狙う“利権”には日本の金も…攻撃の背景にパレスチナ内部抗争、対イラン制裁緩和の影響も｜FNNプライムオンライン
ハマスはガザ地区を武力で実効支配しているイスラム過激派テロ組織であり、パレスチナ人の正当な代表でも何でもない。むしろパレスチナ人は、ハマスによって支配され、搾取され、じゅうりんされ、人間の盾として利用されている被害者だ。
ガザが包囲されているにも関わらず、ハマスが数万発のロケット弾をはじめとする大量の武器を保有しているのは、イランからの資金援助と技術協力があるからだ。これはイランもハマスも認めている公然の事実である。
この飯山氏の動画を見て、サウジアラビアとイランの代理戦争のようにして、イエメンで内戦があったを思い出しました。イエメンで大勢の人が亡くなって、難民が発生していました。（個人的には数年前に、ユニセフにイエメンのための募金に協力したので記憶にあります）
CNN10でもそれに関するニュース(February 7, 2019)がありました。そのニュースでアメリカがサウジアラビア側だったことが解説されていました。
このCNN10のニュースを見ると、アメリカとサウジアラビアはかなり結びつきがあります。
そのため、日本としては伝統的友好国のイランの手前、上記の⽶国等による「国際海洋安全保障構成体」に参加できないのかなと思いました。
それにしても、EEZに設置された某国のブイの対応などもそうですが、他国に対してきちんと対応しないで、国民に適当な説明などしているような感じはいかがなものかと思います。
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