ジャーナリストの有本香氏が、自民党内で中国非難決議が止められた経緯を、6月17日の夕刊フジで記事にしました。
また、同じ日の虎ノ門ニュースでは、有本氏により50分間の「日本だけなぜ対中非難決議はできないのか?」の特集の中で詳細な解説がありました。
夕刊フジでも虎ノ門ニュースでも、非難決議案に署名しかける二階幹事長を自民党の林幹事長代理がとめたということまで、複数の証言をもとに解説されています。
こういう状況の中、産経新聞がこの件について記事を掲載しました。ネット版の記事は6月20日の夜に出ています。(有料版なので途中までですが)
ほぼ同じ内容と思われる記事が、産経新聞の紙面には3日遅れて、6月23日に掲載されています。
産経新聞は、あとから遅れて報じているのに、林幹事長代理の名前を伏せて「同席した側近」や「二階氏側近」と報じています。
既に実名で報じられているのに、遅れて報じて、その上に名前を伏せるというのは何なんでしょうかね。
驚きました。
新疆ウイグル自治区での、強制避妊手術、家族からの子ども引き離し、強制労働などの人権問題に対して、世界の国々ではジェノサイド認定など行われています。
それに対して日本は、与党の自民党と公明党により、結局まだ非難決議すら出せていません。
(6月17日の虎ノ門ニュースより)
有本氏「私たちの国は、1919年にパリ講和会議で世界史上初めて人種差別撤廃条項を入れるべきと主張した国。ウイグル人がこれだけ不当に民族として差別を受けているのにそれに対して一言も言えないのは先祖にお詫びができません」
6月23日の産経新聞の記事では、最後このような文章で終わっています。
一方、二階氏は22日の記者会見で、「執行部として(了承手続きを)止めた事実はない」と話した。
新疆ウイグル問題に対する、非難決議案が出されるのは非常に重要なことです。
自民党の「執行部」ではないとしたら、自民党内でどのように止まったかを追求して書いて頂きたいものです。
林幹事長代理の名前を伏せたり、二階幹事長の、止めたのは執行部ではないという発言を最後に載せたり、この記事は、誰のために書かれているのかと思ってしまいました。
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