自民党は1月10日、パーティー収入不記載事件を受け、総裁直轄機関「政治刷新本部」の設置を正式に決めました。岸田首相は、政治資金のルール作りなどの議論を深めていきたいと発言しています。
自民党は10日の臨時総務会で、派閥のパーティー収入不記載事件を受け、総裁直轄機関「政治刷新本部」の設置を正式に決めた。11日に初会合を開いて政治改革の議論をスタートさせ、月内に中間取りまとめを行う。本部長の岸田文雄首相(総裁)は臨時総務会で「国民の信頼回復に向けて努力し、再発防止に努めなければならない」と強調した。
首相は刷新本部に関し「政治資金の透明性の拡大や、政策集団(派閥)のあり方に関わるルール作りなどの議論を深めていきたい」と述べた。
法律は既にあります。それを自民党の関係者が守れていなさそうなので問題となっていて、東京地検の捜索を受けています。逮捕者も出ています。
お金の受け渡しをきちんと記録しないのが問題であり、それを記録して報告すればよいだけだと思います。
自民党の方々は更に何かルールがないと、お金の報告をきちんとできない人たちの集まりということなのでしょうか。
また、刷新本部のメンバーについても色々指摘されています。その中には裏金を作っていた疑惑のある議員も含まれているということがあります。
裏金を作っていたとされる安倍派議員が刷新本部に入っていたことを受けて、ベテラン議員は嘆いた。「詐欺師が詐欺撲滅キャンペーンをやっているって言われても反論できないよ」
組織不祥事を巡る「第三者委員会報告書」を評価する活動を行っている青山学院大の八田進二名誉教授(会計学)は、刷新本部の体制について「疑惑のある安倍派議員もおり、集団万引した人間に万引防止策を考えさせるようなものだ。身内のお手盛りで、客観性・公正性を担保できる会議体ではない」と指摘し、第三者の起用が必須と説く。
岸田首相は、政治資金問題を議論する自民党の政治刷新本部の人選を巡り「特定の人間を排除するというような排除の論理は適切ではない」と語っています。
しかし、そもそも最初の段階で、東京地検特捜部が捜査をする前に、岸田首相は安倍派議員の大臣などをポストから外して更迭するということをやっています。
言っていることとやってきたこととの辻褄が合っていないのではないでしょうか。
あの安倍派議員の更迭は何だったのでしょうか。
岸田文雄首相は13日、派閥の政治資金問題を議論する自民党の政治刷新本部の人選を巡り「特定の人間を排除するというような排除の論理は適切ではない」と語った。本部メンバーに入った安倍派議員10人のうち9人に裏金疑惑があるとの一部報道を受け発言した。首相官邸で記者団の質問に答えた。
刷新本部では、派閥をなくすというような議論が出ています。しかし、派閥があるかどうかというのは、収入を記載報告するかどうかというのと別の話です。
旧文書交通費の改革のときも自民党が前向きでなかったことも思い出されます。
自民党の方々は、表向きは刷新するといいながら、お金が手に入る仕組みを何とか作ろうとしているようにしか感じられません。
最近では個人的には、自民党=お金というイメージが定着してきました。
ちなみに、観光旅行のようなフランス研修(報告書非公開)に行った松川議員は、この政治刷新本部のメンバーですが、松川議員は初会合を欠席してイギリスに家族旅行に行っていたそうです。
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