ローソンの屋根の上に富士山が見えるという撮影スポットが2年前からSNSで広まり観光客が押し寄せて問題になっていました。
富士河口湖町は、外国人観光客の問題に対処するために黒い遮断幕を設置するに至り、今週21日に完成しました。
山梨県富士河口湖町は21日、コンビニの屋根の上にのっているような富士山を撮影できると訪日客らが多く集まる写真スポットに、マナー違反対策で富士山を見えなくする巨大な黒い幕を設置した。
富士山ローソンはSNSで紹介されたことで、約2年前から外国人観光客の人気撮影スポットとなった。特に道を挟んだ向いの歯科医院前からの撮影に人気が集まった。ただ、喫煙やごみのポイ捨て、駐車場への無断駐車や私有地への入り込みなどのマナー違反が相次いだ。横断歩道ではない場所を横断するなどの危険行為も多く、オーバーツーリズム(観光公害)で問題となっていた。
この遮断幕設置のニュースは海外では、今月初めに完成前の段階で報じられていました。
(CNN, Instagram-famous Japanese store near Mount Fuji issues apology in response to overtourism)
VOAの(AP通信の記事がベースの)ニュースでは、地元の人が被っている問題が、地元の人の目線で、より丁寧に書かれていると思います。
上記の産経新聞の記事では、外国人観光客の問題について一応書いてはいるものの深刻さを伝えないようにしているようにも感じます。「駐車場への無断駐車や私有地への入り込みなどのマナー違反」と書いていますが、たんなるマナー違反なんでしょうか。犯罪行為である可能性もあると思うのですが。
産経新聞では外国人観光客のコメントだけ載せています。
一方、VOAの記事では、地元の人のコメントをいくつか載せています。産経新聞の方には書かれていませんが、観光客らが早朝から集まって大声で騒いだり、車道をふさいだりするということも書かれています。
Yoshihiko Ogawa runs an old rice shop in the Fujikawaguchiko area. He said overcrowding there had worsened in recent months, with tourists gathering from around 4 or 5 in the morning and talking loudly. Ogawa said crowds in the area also sometimes block his car.
海外のメディアの方がきちんと問題が起こっている地元の住民にも確認して、きちんと報じているように思われます。ジャニーズ問題もイギリスのBBCが報じて問題が大きく顕在化したことが思い出されます。
やはり、産経新聞は自民党と近いので、自民党岸田政権が目指す共生社会になるべく水を差さないようにと、地元住民が被る問題についてはなるべく問題を深刻化しないのでしょうか。
この件について、産経新聞は別の記事も公開しています。
この記事はタイトルから不信感を抱いてしまいました。外国人観光客ではなく、日本人の方が悪いかのような印象を受けるタイトルです。
家族が産経新聞を購読しているので、目を通しています。
ただ、今後もし購読をやめるということになったら、個人的に全然異論なしです。その時は速やかに購読停止すると思います。
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