『中国外交部が「日本はウクライナ問題を口実に軍事力強化を図っている」と批判』という記事がありました。
この記事によると、中国の報道官が「我々は日本国内で一部の政治勢力がウクライナ問題を借りて危機論をあおっていることを注視している。彼らはそれを口実に軍事力を強化しようとしている」と主張しています。
そして、「日本側は歴史を深く反省し、そこから教訓を学び取らなければならない。隣接するアジア各国の安保を尊重し、平和的発展の道を堅持することで、地域の平和・安定に寄与するべきであり、その逆の道を行ってはならない」とけん制しています。
軍事力の状況はどうなっているのか確認してみました。防衛白書(令和3年版)にデータがあります。
日本の軍事力強化をけん制している中国の方が、圧倒的に兵力、戦艦、航空機、すべてで、日本に圧倒的に勝っています。
防衛白書(令和3年版)より、「わが国周辺における主な兵力の状況(概数)」
その軍事力の差はどんどん広がっているようです。
というのも、国防予算を見ると、中国は伸び率がかなり大きいからです。2021年で日本(グラフの右下の黄色の部分)の3倍以上ありそうです。
日本は、GDP1%を基準にするような考えのもと、たしか国防予算はほとんど伸びていない状況だったはずです。
防衛白書(令和3年版)より、「中国の公表国防予算の推移」
この戦力差で、専守防衛というのはかなり不利で危ない状況ではないでしょうか。
ところで、9条を変えるなと言っている人や核シェアリングの議論さえ許さない人たちが言ってることは、あちらと同じように日本に不利になるようなことです。こういう人たちは何かしらあちらと関わりがあったりするんでしょうか。
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