フィンランドの主要日刊紙ヘルシンギン・サノマット(Helsingin Sanomat)は今月の5月3日、ウクライナ侵攻についてロシアがメディア統制をし、市民から隠している情報を、人気のオンラインゲームを通じて発信していると明らかにしました。
フィンランドの主要日刊紙ヘルシンギン・サノマット(Helsingin Sanomat)は3日、ウクライナ侵攻についてロシアがメディア統制をし、市民から隠している情報を、人気のオンラインゲームを通じて発信していると明らかにした。
アンテロ・ムッカ(Antero Mukka)編集長はAFPに対し、「ヘルシンギン・サノマットをはじめ外国の独立系メディアはロシアでは閉鎖に追い込まれたが、オンラインゲームはこれまでのところ禁止されていない」と述べた。
同紙が利用しているのは、ロシアにも多くのファンがいるチーム対戦型戦闘ゲーム「カウンターストライク(Counter-Strike)」。対テロ部隊とテロリストの戦いがテーマとなっている。
ヘルシンギン・サノマットの発表は、5月3日の世界報道自由デー(World Press Freedom Day)に合わせたものだそうです。
ヘルシンギン・サノマットの発表は、3日の世界報道自由デー(World Press Freedom Day)に合わせたもの。「報道の自由の重要性を強調するため、ボイナ(Voyna、ロシア語で戦争の意)という名のスラブの都市をつくった」としている。
ボイナの街並みは旧ソ連をほうふつとさせる。そのアパートの地下で、プレーヤーはウクライナ特派員による侵攻関連の記事のロシア語版を読むことができる。ロシア語で収録された記事の音声版がバックで流れる。
赤く照らされた部屋の壁はウクライナのブチャ(Bucha)やイルピン(Irpin)での虐殺を伝える記事や写真で埋め尽くされている。民間人への攻撃の詳細が記された地図も張られている。
下記の記事では、オンラインゲーム内でフィンランド日刊紙が提供するコンテンツの紹介に重点が置かれ、紹介されています。ゲーム内でこのコンテンツにアクセスする方法も紹介されています。
国家による報道規制の影響と、報道の自由を維持する難しさへ挑戦した本取り組みは大変興味深く意義あるものに思えます。実際にマップが公開されその影響がどのような形で現れるのか今後の動向に注目です。本カスタムマップはSteamワークショップで配信中で、誰でもダウンロードが可能となっています。興味のある方は自分の目で確かめてみてはいかがでしょうか。
新聞社がゲーム内でコンテンツ発信というのがどういう影響があるかは上記記事にもありましたが注目だと思います。
以前アマゾンプライムのある海外ドラマで、ゲーム内のチャットを秘密の通信手段として使うというのを見たことがありますが、現実のこちらの方がデザイナーに依頼して本格的に活用していて感心してしまいました。
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