アルゼンチンで、11月19日の大統領選にハビエル・ミレイ氏が勝利しました。
南米アルゼンチンで19日、大統領選の決選投票が行われた。急激な物価上昇への批判が高まる中、過激な言動でトランプ前米大統領に例えられる経済学者の右派ハビエル・ミレイ下院議員(53)が、現職の経済相を務める与党連合の左派セルヒオ・マサ氏(51)に勝利した。ミレイ氏は人権問題を抱える中国に批判的で、現政権の親中姿勢からの転換が見込まれる。
上記の記事では、アルゼンチンでの「急激な物価上昇」としか書かれていませんが、VOAの記事では具体的な数字が書かれていました。
専門家によると今年の年末までに1年で185%のインフレ率とのことです。モノの値段が1年で3倍弱になるということでしょうか。
Argentina's high inflation rate creates huge problems in its markets and for consumers. Prices change weekly. Economic experts predict a yearly rate of 185 percent inflation by the end of the year.
そして、アルゼンチン中央銀行がインフレを抑えるために、政策金利を133%にしたとのことです。
日本の政策金利が-0.1%で、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなどは、4%~6%のあたりの数字です。
アルゼンチンの133%という数字が大きすぎて、すんなりと頭に入ってきませんでした。日本の-0.1%というのもちょっと考えてしまいましたが。
To reduce inflation, Argentina's central bank has increased the interest rate to 133 percent, which pushes people to save Argentine pesos. However, this move makes it too costly to borrow money and hurts economic growth.
別の記事によると、アルゼンチンの政策金利は10月12日に118%から133%に引き上げられています。
ミレイ氏は、中央銀行の廃止や、米ドル化(アルゼンチンペソの使用を停止して米ドルを使う)などを唱えています。
自国の中央銀行を廃止して、よその国の通貨を使うというのは大丈夫なんでしょうか?
中央銀行の廃止や法定通貨の米ドル化、国営企業の民営化を唱え、若年層など変革を求める有権者の受け皿となった。
来年に向けては、今年は農作物の不作があったものの、農作物、天然ガス、リチウムなどにより改善の可能性があるようです。
Argentina, rich in important grains, natural gas, and lithium, could see an increase next year as improved weather helps crops. A new gas pipeline will reduce dependence on costly imports, and demand is rising for the lithium needed for electric vehicle batteries.
昔、アルゼンチン債が債務不履行になってニュースになっていた記憶がありますが、経済状況はずっと大変な状況が続いていたようです。
日本で経済状態が悪化したとしても、さすがにこういう状況までにはならないんでしょうね。
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