『ゼロコロナという病』という本が最近発売されました。
藤井聡氏と木村盛世氏のコロナに関する対談本です。
藤井氏は、各種の社会指標の時系列データを分析しつつ適切な公共政策のあり方を探る「社会工学」の専門家で、木村氏は「感染症学」の専門家です。
今までに木村盛世氏のツイートを見て、説得力のあることをおっしゃってるなと思っていたので、早速購入して読んでいます。
まだ途中までしか読んでませんが、ずっと疑問に思っていたことが理解できました。
なぜこんなに、世論調査などでオリンピック開催に反対している人が多いのか不思議だったんですが納得できました。
簡単にいうと、メディアが専門家と称される人を使ってコロナを煽りまくった結果だったようです。(煽りすぎだという根拠も本では説明されています)
私はテレビのニュース(ワイドショー?)などほとんど見ないので、全然知りませんでしたが、コロナのリスクを煽りまくっていたんですね。
そしてメディアがコロナが煽りすぎていて、政治家たちも慎重な方向の対策しか打ち出せない状況(もし、メディアがいうほどリスクは無いといって、対策を緩和して感染が広がったら非常にたたかれるという状況)になっているようです。
それで結局、日本よりはるかに感染者の多い欧米の国では、メジャーリーグ、ウインブルドン、欧州選手権などは有観客で開催されているのに、五輪は無観客ということになっていると理解しました。
テレビは、煽れば煽るほど視聴率がかせげるそうです。
木村 実は2020年はじめ頃に私にも「モーニングショー」から出演依頼がありましたが、その時すでに番組関係者は「この話題は長引きますよ。この新型コロナ、ガンガン煽って、ガンガン行きましょう」という趣旨のことを言っていました。
木村氏は、煽る気がなかったため、その後出演することはありませんでした。
連日メディアに登場した岡田晴恵教授にも言及されていて、芸能事務所に所属したことも書かれています。
藤井 「モーニングショー」はコロナ禍に恐怖を煽る路線で高い視聴率を誇っています。同番組のコメンテーターである「テレビ朝日」局員の玉川徹氏は、今年1月、ツイッターでこうつぶやいています。
それが、このツイートです。
2020年の「羽鳥慎一モーニングショー」の年間平均視聴率が初の同時間帯トップと4年連続の民放トップを獲得しました。世帯視聴率は去年からさらに1.2ポイントアップの10.6%(個人全体視聴率は5.5%)これもすべてコロナ禍にあってもご支持いただいた皆様のお陰です。ありがとうございました。
— 玉川徹 (@tamakawat) 2021年1月4日
コロナの恐怖を煽って煽って煽って、視聴率は上がっていました。
テレビ局が煽ることは自分の首を絞めることになるとも、お二人は、最近のテレビ局のCM収入の減少しているデータをあげて警告されていました。
木村 メディアは視聴率を稼ぐことが至上命題なのだということはわかりますが、最終的には自分たちの首を絞めることになると思いますよ。
藤井 経済が悪化すればスポンサーの体力も落ち、テレビ局広告料が入ってこなくなりますからね。実際、CM出稿は減少しています。
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オリンピックは、開催中止だと主張していたメディアもありましたが、なんとか始まりました。
ただ、開催中止の世論なども背景にありつつ、関係者が辞任したり、解任されたりするなどかなり混乱する状況になっています。
そしてつい最近、トヨタが日本向けのテレビCMの放送見送りを発表しました。
大会延期や無観客開催に至った経緯について、主催者側から十分な説明や相談がなかったことで「亀裂」が生じたそうです。
テレビ局はコロナを煽って視聴率を稼いでいましたが、トヨタのCM広告は失う結果となってしまいました。
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